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2015年11月4日水曜日

少し昔の神戸をぶらぶらと おぼろげな記憶を思い出しながら

神戸! 高架道路は阪神高速3号神戸線です.

タイトルのすぐ右に神戸商工会議所ビルが見えます. 1987年解体.
タイトル左,紅白の鉄塔をのっけたビルは電電公社.
その手前高架道路沿いの塔屋ののったビルが水上警察.
それぞれ今は建て替わり,NTTドコモ神戸ビル,NTT西日本神戸中央ビル,神戸第2地方合同庁舎本館となっています.
港には艀がたくさん溜まっています.子供の頃ポートタワーから見た風景はこんな感じでした.というかこれもポートタワーからの撮影と思われます.

ということで,これは映画「紅の流れ星」監督:舛田利雄(1967) 主演:渡哲也 の映画の一場面です.50年近く前の神戸の風景です.
阪神高速道路は神戸線最初の開業区間,京橋-柳原間が1966年に開通しています.この映画の当時は開業2年目,これも目新しい都市景観だったのでしょう.

東側からの景観.


諏訪山山麓からの景観です.
ポートタワーがひと際目立ちます.1965年開業,できてまだ3年目.これも港の新しい景観だったことでしょう.
ポートタワーが立つのが中突堤で海を挟んで右手が高浜岸壁.今はハーバーランドmosaicです.その沖側が川崎重工.
左右に真ん中を横切るラインが国鉄の高架線です.左端に元町駅のホームが見えます.
国鉄線の少し上にやはり左右に元町商店街のアーケードが見えます.

話の筋は東京で一仕事した暴れもんが関西で潜伏する.そして追っ手+警察に追われる男というストーリーです.
潜伏先として選んだのが神戸.

この地でまた用心棒として収まっているのが我らが主人公,渡哲也.
隠れ家で過ごす男には当然のように女ができています.

渡の左に真新しい県庁舎(1964年竣工)が見えます.

下から見上げたところ.

右の角っちょに渡らがいます.
当時の映画で神戸で潜伏というとこのあたりのシーンが多いようです.


さっそうと坂を駆け下りていく渡.
途中でいかにも怪しい宍戸錠似のおっさん! というか気づきますよね普通w
東京から追ってきた刺客です.


当時は新幹線は新大阪まで.神戸の表玄関は三ノ宮駅です.


そんな神戸に行方不明になった男を追ってきたいい女がこの人,ルリルリ!


さっそく生田警察へ.しかし惜しい,走ってる路面電車が神戸市電ではないようです.

さっそうと登場する兵庫県警生田警察の刑事は藤竜也!

まだ髭もありません,若い!!


すこし東からの神戸市街.摩耶山掬星台あたりからでしょうか.

その後ルリルリは台本通り渡と出会い,神戸市内をあちこち散歩します.

これは北野町付近でしょうか.背景の市電が走ってそうな道路が加納町2付近のように見えますがどうでしょうか.
(と思いましたがよくよく見ると左上には船が浮かんでおり違いますね.正解は横浜市中区山手町のフェリス女学院高校横の道のようです.)


線が1本も繋がってない電話ボックスが唐突に道端のドブの上に置かれています.ワイヤレスなのでしょうか.

中には刺客の宍戸錠が隠れています.ここは笑うところなのでしょうかw


遊園地でデートを楽しみます.渡哲也楽しそう!

がここは神戸ではなく,浅草の花やしきに見えます.


住友倉庫その右の右端には今はなき,川西倉庫(2011解体)も.


第1突堤から居留地方向.
右端が水上警察.


倉庫にM,Kとあるので第3突堤でしょうか.

そろそろ結末なので刑事たちに射殺されちゃいます.


アンニュイな雰囲気で港をさっていくルリルリ.ちょっとまて,あなたはきっと重要参考人!
この映画の町を散歩してみたいな.つづくかも.
ではまた.

映画の中の神戸散歩シリーズ
1.少し昔の神戸をぶらぶらと おぼろげな記憶を思い出しながら (この記事です)
http://sanponow.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html
2.紅の流れ星で神戸を散歩 のつづき,神戸山手篇
http://sanponow.blogspot.jp/2015/11/blog-post_6.html
3.紅の流れ星の神戸を散歩のさらにつづき 市街地&港篇
http://sanponow.blogspot.jp/2015/12/blog-post_13.html


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